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みつわトピックス 2006年7月増刊号 みつわポンプ50周年にあたり

みつわポンプ50周年にあたり

代表取締役社長 小林 幹生

「みつわポンプ創立50周年」を迎えることになりました。
私も、創業者である小林義男が始めましたポンプ製造業を受け継ぎ、あっという間に50年の節目を迎えました。
操業当初は機械設備もなく、外注先に大八車で部品を引き取りに行き、組み立てるだけの仕事でした。この車を押すのが小学生の頃の自分の役割で、結構楽しかったと事を覚えています。
昭和34年、伊勢湾台風が発生し桑名近辺は海と化し、その影響でポンプをいくら造っても追いつかない日々が続きました。先代社長に「困っている人に少しでも早くポンプが届くように手伝え。」と言われ、夜遅くまでペンキ塗りを手伝いました。このころからポンプに対する情熱、愛着信が芽生えていたように思います。
私は、会社が創業期から少し軌道にのりかけた昭和37年12月に鉄道事故に遭い片足を無くすという大きな経験を致しました。
身体的なハンディから大学進学を諦め、みつわポンプに入社しました。毎日工場で重い鋳物を手で持ち運びし、旋盤加工をしたのが本格的にポンプに触れる最初でした。
当時は、設備・組織・完成品のポンプ、何をとっても中途半端でどうしたら世間並みの工場でポンプを造れるのか?会社はこのまま終わるのか?毎夜、星を見ながら焦り悩んだことを今になり懐かしく思い出します。
最近では、環境関連にお役に立てるようニッチ分野でのニッチポンプ造りに専念し、また皆様方のご協力のお陰で全国的に認知度が上がりつつあります。この実績を大切にしユーザー様・販売店様に末永くご愛顧・ご協力いただけるよなポンプメーカーを目指し日々努力致しております。
創立50年を経て、遠からず現経営管理部長の小林三郎が中心となる時代が訪れます。それに備え将来あるべき「みつわポンプ」像も含め、第二創業期として会社経営改革に着手しています。
若い人の力を最大限に発揮してもらい次の50年を迎えて欲しいと思います。
最後に今後どのように社会が変わろうと、古いものを大切にし、人とのつながりそして信用を第一とする。これを会社経営の信念としていきたいと思います。
皆様 どうか将来にわたり宜しくご指導、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

経営管理部長  小林三郎

”信用はふろ湯の入浴中にも身につけるもの”先代会長から現在の社長に引き継がれた、みつわismをこれからも大切にし『小さくても強い企業』を目指します。