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営業トピックス 2008年4月号 ~セルラバーポンプ誕生~ 新製品開発に3年

2005年、岡山県水島地区の鉄鋼会社のエンジニアリング部門の方から呼び出しの連絡を頂きました。先方はゴミ処理を行っており、ダイオキシンの発生を抑えるため、1200℃以上で焼却、発生したガスを鉄鋼工場のエネルギーに使用するという最新プラントだとのことでした。
訪問すると、現在は排水処理に海外の樹脂製ポンプを使用しているが、問題点が多く困っている。何とか協力して欲しいとの事でした。ひとつは塩素処理と塩分濃度が高くなるので、耐腐食のポンプを探していること。加えてスラッジの混入があるのでポンプ内部で詰まらないこと。更にグランド部は漏れては困る。最後に価格は低く、メンテナンス時間、費用も抑えてくれとのことでした。
そのようなうまいポンプが在るものか? と思いつつ先方が困っておられるのを聞くと放っておけないのが私の性分です。
手探りの中、ポンプ開発に取り組みました。構造、材質などを変え、現場に何回も足を運びました。お陰で当社製造のスタッフも興味を持ち、何とかしたいと協力してくれました。
5時間かけて現場に行き泥漿のなかで作業、帰りは真っ黒です。それらを繰り返しやっと先方の要求を全てクリアーしました。
それを今回50mm、80mmのシリーズとして発表いたします。
お客様の喜びを直に感じられるのはメーカー冥利につきます。今後ともユーザー様のご期待に添えるよう努力してゆきます。
ポンプの軸封装置で新しく特許が取得できました。また詳しくはご報告いたします。(小林)

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